ヘア&メイクアップアーティストの小田切ヒロさんは、雑誌やYouTubeで、スキンケアについて繰り返し発信しています。

この記事では、小田切ヒロさんが公表している「素肌を整える」「こすらずハンドプレス」という考え方をもとに、秋のスキンケアの順番を整理します。

あわせて、夏の疲れが残る肌で乾燥と毛穴が気になりやすい理由と、順番の組み直し方もまとめます。

朝晩が涼しくなってきた今は、夏のままのケアを見直すのにちょうどよい時期です。

小田切ヒロが語る素肌の整え方

小田切ヒロさんは、SPUR(2025年3月11日掲載)の連載「小田切ヒロの“ビューティコスモ”」で、ツヤ肌をつくるにはまず素肌自体を整えるのがマストだと話しています。

肌自体をきれいにすることがスタイルにも直結する、という考え方です。

同じ記事では、ファッション感覚でスキンケアを組み立てる、というテーマで4つのアイテムを紹介しています。

どのステップでも本人が繰り返しているのが、こすらずにハンドプレスでじっくりなじませることです。

「いついかなるときもこすらず、じっくり押し込んでください」というのが、本人の言葉です。

小田切ヒロの素肌ケアの3つの軸
素肌を整えてからメイクへ
素肌メイクの前にまず整える
4段階ステップを重ねて整える
押さえるこすらずハンドプレス

SPUR 2025年3月11日掲載の連載より

ここで大事なのは、特別な成分や高い道具の話ではないことです。

順番と触れ方という、今日から変えられる部分を軸にしています。

夏の自己流ケアで、ついこすってしまっていた方ほど、この触れ方が最初の見直しポイントになります。

夏の終わりの引き算の考え方は、小田切ヒロさんの捨てる美容を解説した記事でも紹介しています。

秋に乾燥と毛穴が気になる理由

秋は、夏のあいだに受けた紫外線や汗、冷房の影響が、肌の調子に表れやすい時期です。

そこへ、空気の湿度が下がり始めます。

肌の水分が足りなくなると、キメが乱れて見えるため、毛穴が目立つと感じる方もいます。

つまり、毛穴と乾燥は別の悩みのように見えて、水分が足りないという同じ原因で重なっていることがあります。

毛穴が気になるからと洗浄力の強いもので洗いすぎると、さらに乾いて逆効果になることもあります。

だから秋のスキンケアは、足し算より順番の見直しから始めるのが落ち着いた進め方です。

肌のバリア機能と季節の関係は、バリア機能から整えるスキンケアの基本で詳しく解説しています。

秋に肌が揺らぎやすい流れ
1. 夏の影響紫外線と汗と冷房が残る
2. 乾燥空気が乾き水分が逃げる
3. キメ乱れて毛穴が目立つ

毛穴と乾燥は同じ原因で重なることがある

水分から油分へ重ねる順番の基本

スキンケアの順番は、一般に水分の多いものから油分の多いものへ進めます。

洗顔のあとは、化粧水で水分を補い、美容液で整え、乳液やクリームでふたをする流れです。

先に水分を入れ、あとから油分で包むと、入れた水分が逃げにくくなるといわれています。

逆に、油分を先に塗ってしまうと、あとの化粧水がなじみにくくなることがあります。

2025年秋の小田切ヒロさんのスキンケアをまとめたブログでも、乳液が秋のケアに欠かせないアイテムとして紹介されています。

乾燥を感じやすい秋は、水分を入れる工程と守る工程の両方を、省かずに押さえておくのが基本です。

秋のスキンケアの重ね順
1. 洗うこすらず泡でやさしく
2. 化粧水水分を補う
3. 美容液悩みに合わせて整える
4. 乳液水分を守るふた

乾く日はクリームを足してもよい

毛穴と乾燥を悪化させない触れ方

順番と同じくらい、肌への触れ方が仕上がりを左右します。

小田切ヒロさんが勧めるハンドプレスは、手のひらで顔を包み、体温であたためながら押さえてなじませる方法です。

指先でパタパタとたたいたり、強くこすったりしないのがポイントです。

具体的には、次の流れが取り入れやすいでしょう。

  1. 洗顔のあと、タオルで押さえるように水けをとる
  2. 化粧水を手のひらにとり、顔全体を包むようにのせる
  3. 手のひらをあてたまま、じんわり押さえてなじませる
  4. 頬、額、あごの順に、ゆっくり位置を変えて押さえる
  5. 乳液も同じように、手のひらであたためながらなじませる

押さえたあとに、肌が手のひらに吸いつくような感触があれば、水分が行きわたってきたサインと考えられています。

毛穴が気になる小鼻まわりは、指の腹でそっと押さえるくらいで十分です。

ゴシゴシこすると、摩擦でかえって肌が揺らぎやすくなります。

肌への触れ方のめやす
押さえる手のひらで包みなじませる
なでる軽くのばす程度ならOK
こする摩擦で肌が揺らぎやすい

今日から組み直す3つのステップ

では、秋に向けて何から見直せばよいでしょうか。

おすすめは、新しいアイテムを増やす前に、いまのケアの順番と触れ方を点検することです。

まず、洗顔でこすっていないかを見直します。

洗ったあとに突っ張る感じが強い場合は、洗う回数や力を少し減らしてみてください。

次に、化粧水と乳液のどちらかを省いていないかを確認します。

夏に省いた乳液を、涼しくなった今から戻す。

これだけでも、肌の水分を守る流れが整いやすくなります。

最後に、つけ方をハンドプレスに変えてみます。

夜のお風呂上がりに、5分だけ時間をとって試してみるとよいでしょう。

眠りまでつなげたい方は、眠りと肌を整えるご自愛入浴のまとめも読んでみてください。

体の乾燥まで気になる方は、紗栄子さんの秋の夜の全身保湿を紹介した記事が参考になります。

自分の肌がいまどんな状態か気になる方は、1分でできる肌老化リスク診断でチェックしてみるのもおすすめです。

新しいアイテムを試すときは、いきなり顔全体に使わず、あごの下や耳の下の小さな範囲で肌に合うか確かめてから広げると安心です。

つまずきやすいポイント

秋のスキンケアで起きやすいのは、毛穴が気になって洗いすぎることです。

洗いすぎで乾いた肌は、水分を補おうと皮脂を出すことがあるといわれており、いたちごっこになりがちです。

もう1つは、アイテムを一度に増やしすぎることです。

効果を感じにくいからと次々に足すと、何が合っていて何が合わないのか、わからなくなってしまいます。

足すなら1週間に1つまでにして、肌の様子を見ながら進めるのが安心です。

かゆみや赤み、ヒリつきが続くときは、スキンケアの工夫だけで様子を見ず、皮膚科に相談してください。

まとめ

小田切ヒロさんは、メイクの前にまず素肌を整えるのがマストだと話し、こすらずハンドプレスでじっくりなじませることを勧めています。

秋は夏の影響が残るうえ、空気が乾き始めるため、乾燥と毛穴が重なって気になりやすい時期です。

順番は水分から油分へ。乳液は水分を守るふたとして、省かずに戻します。

今夜は、いつもの化粧水を手のひらにとって、こすらず5秒だけ押さえてなじませるところから始めてみてはいかがでしょうか。