「パッケージにCICAと書いてあるけれど、結局何が入っているの?」「効果ないという声も見かけて迷う」。人気のワードだからこそ、そんな疑問も増えやすい成分です。

この記事では、CICAとは何か、効果がないと言われる理由、全成分表示の見方、使い方の手順を整理します。効果を断定せず、わかっていることと、まだ言えないことを分けて書きます。

CICAとは

CICAとは、ツボクサ由来の化粧品原料全般を指す呼び名です。 1つの決まった成分名ではありません。

読み方は「シカ」で、名前の由来には諸説あるとされています。ツボクサの学名Centella Asiaticaに由来するという説明が、よく見られます。ツボクサは日本での呼び名で、化粧品ではツボクサエキスがCICAの名で呼ばれることがあります。

CICAには、次のような成分が関わると説明されています。

  • ツボクサエキス(全体を抽出したもの)
  • マデカッソシド(ツボクサエキスから取り出された成分のひとつ)
  • アジアチコシドなど、同じ仲間の成分
CICAの成り立ち
CICA(ツボクサ由来)
エキスツボクサ全体の抽出物
マデカッソシド取り出された成分の1つ
アジアチコシド同じ仲間の成分

韓国コスメの成分レビューサイトでは、マデカッソシドはエキスの中から肌を整える働きが高いとされる成分を高純度にしたもので、どちらが優れるとは言えないと説明されています。同じCICAでも、中身は製品ごとに違うと考えてください。

CICAに期待されていること

化粧品の成分紹介では、ツボクサエキスの主な働きは、肌荒れを防ぐこと、肌のバリア機能(外の刺激から守る力)を支えることとされています。そのため、乾燥しやすい肌や敏感に傾きやすい肌向けの製品に使われることが多い成分です。

ただし、ここで言える範囲には限りがあります。

  • 化粧品の効能は「肌を整える」「肌荒れを防ぐ」までです
  • 外用スキンケアに関する研究は、まだ発展途上と注記されています
  • 使用感や結果には個人差があるとされています

人気があることと、誰にでも同じように合うことは別の話です。 肌が揺らぎやすい時期ほど、期待を高くしすぎないことが大切です。

「CICAは効果ない」と言われる理由

「効果ない」という声があるのは、成分が悪いからとは限りません。考えられる理由は次のとおりです。

  1. 期待する変化と、化粧品でいえる範囲が違う: 赤みや肌荒れの状態は、睡眠・食事・摩擦など別の要因にも左右されます
  2. 製品ごとに中身が違う: エキスだけのもの、マデカッソシドを加えたものなど、配合は製品しだいです
  3. ほかの成分との組み合わせ: 一度に複数の高濃度成分を重ねると、肌への負担が増えることがあります
  4. 見る期間が短い: 肌の入れ替わりは一般に1か月前後といわれ、数日では判断しにくいものです
効果を感じにくい4つの背景
期待化粧品でいえる範囲とのズレ
配合製品ごとに中身が違う
重ねすぎ高濃度成分を一度に足す
期間数日では見極めにくい

肌の変化を見るときは、記録が役立ちます。同じ考え方は、ナイアシンアミドの効果が出る時期と使い方でも整理しています。

全成分表示の見方

CICAという言葉は、パッケージの宣伝文句であって、全成分表示には載らない場合があります。購入前に見るなら、次の順番がわかりやすいです。

  1. 全成分表示の中に、ツボクサエキスという名称があるか
  2. マデカッソシドやアジアチコシドなど、仲間の成分が書かれているか
  3. 販売元が、何をCICA成分と呼んでいるか説明しているか
  4. 「治る」「消える」など、効果を断定する表現がないか

なお、全成分は配合量の多い順に並ぶのが一般的です。表示の順番が前でも後でも、効果の大小までは判断できません。

購入前のチェック
1. 成分名ツボクサエキスを探す
2. 仲間マデカッソシドなどを確認
3. 説明販売元の説明を読む
4. 表現断定する宣伝は避ける

CICAの使い方と順番

使い方は、製品の表示に従うのが基本です。そのうえで、肌を守るために次の手順をおすすめします。

  1. 洗顔後、二の腕の内側などに少量をつけてパッチテストをする
  2. 24〜48時間ようすを見て、赤み・かゆみ・ヒリつきがなければ顔に使う
  3. 化粧水や美容液、クリームなど、製品の用途に合わせた順番で使う
  4. 最初の1か月は、ほかのスキンケアを変えず、1つだけ足す
  5. 赤みやかゆみが出たら、すぐに使用をやめる
使い始めの進め方
1. 試す二の腕でパッチテスト
2. 待つ24〜48時間ようすを見る
3. 顔へ1つだけ足して使う
4. 見直す1か月後に続けるか決める

レチノールなどの刺激を感じやすい成分と合わせたい人は、先にレチノールの使い方と順番を読んで、頻度を決めておくと安心です。

ほかの話題の成分と、どう付き合うか

PDRNやエクソソームのように、新しい成分は次々に話題になります。PDRNの化粧品トレンドやエクソソーム化粧品の注意点と読み比べると、成分名の勢いより、全成分表示と自分の肌の反応を見るという共通点が見えてきます。

肌づくり全体の考え方は美肌の決定版ガイドに、腸内環境との関係は腸活と美肌の関係ガイドにまとめました。自分の肌の傾向を知りたい人は、1分でできる肌老化リスク診断でチェックしてみてください。

よくある誤解

「CICAと書いてあれば、肌荒れが治る」と言われがちですが、化粧品でいえるのは肌を整えることまでです。治る、治すといった効果は、化粧品では言えません。

「天然由来だから、敏感肌でも安心」と言われがちですが、植物由来でも合わない人はいます。パッチテストの代わりにはなりません。

「CICAが多いほど効く」と言われがちですが、配合量の多さと肌への結果の関係を、一律に示す資料は確認できていません。

3つの誤解と実際
誤解
  • 書いてあれば治る
  • 天然由来なら安心
  • 多いほど効く
実際
  • いえるのは肌を整えるまで
  • 合わない人もいる
  • 量と結果の関係は不明

皮膚科に相談したいとき

次のような場合は、自己判断で続けず、皮膚科医や薬剤師に相談してください。

  • 使って赤み・かゆみ・腫れが出た
  • 肌荒れが長く続いている
  • アトピー性皮膚炎など、皮膚の病気で通院中
  • 妊娠中・授乳中で、成分に不安がある
相談を考える目安
様子見少し乾燥が気になる程度
中止ヒリつきや軽い赤みが出た
相談を腫れ、強いかゆみ、長引く荒れ

まとめ

CICAは、ツボクサ由来の原料を指す呼び名で、1つの成分名ではありません。化粧品でいえるのは肌を整えることまでで、外用の研究は発展途上とされています。

選ぶときは、全成分表示でツボクサエキスやマデカッソシドを探し、販売元の説明を確認します。使うときはパッチテストをして、1か月は同じ条件で様子を見てください。気になる症状が続く場合は、皮膚科医に相談しましょう。